ワリキリ少女

朝から体調が悪かった。昨日、急に降り出した雨が体によくなかったのだろう。どうも熱があるようで、風邪をひいたらしい。
今日、実はこれから、ワリキリ少女を家に迎えることになっている。
さすがに風邪をうつしたら申し訳ないので断ろう、と連絡を取ってみた。
すると、ワリキリ少女はそれでも構わないと言う。
「いいよ、気にしないで。これから別の人探すのも大変だしさ。看病してあげるよ」
僕は迷ったが、彼女も今晩の宿を探す身。隣の部屋で寝てくれたらそれでいい。どうせ、僕は動けなくて何もできない。
迎えには行けそうもないので僕の住所を伝えて、直接来てもらうことにした。
夕方くらいになると、風邪も本格化してさらに熱が出てきたようだった。関節の節々が痛くなる。
そうすると、ひとり暮らしには馴れているつもりながら、徐々に不安になってくる。きっと、一生独身間違いない僕は、こうやって誰にも看取られず死んでいくのだろうな、とネガティブに思ったりする。
夜になると更に不安は増す。こんな風邪ひきのもとに本当に彼女は来てくれるのだろうか。やっぱりやーめた、とドタキャンされないだろうか。
いや、風邪がうつるのでドタキャンしてくれたらそれはそれでほっとするが、寂しいことには変わりはない。
しかし、僕の不安を一掃するように彼女はやってきてくれた。
「こんばんわ。大丈夫ですか?」
デリヘル業者への自衛策
しかも、風邪薬と果物、ゼリー飲料まで買ってくれていた。
僕は、彼女に隣の部屋を案内したが、彼女はここで構わないと言う。
そして、手慣れた様子で濡れタオルで熱で蒸された僕の額を冷やしてくれて、剥いてくれたリンゴとゼリー飲料を食べさせてもらった。朝から何も食べていなかった分、栄養がすとんと胃袋に落ちていくような気がした。
僕がお礼を言うと、彼女は愛くるしい笑顔を見せてくれた。
「泊めてくれるんだから、これくらいは当たり前ですよ。あ、そうだ」
彼女は風邪薬と水を口に含むと、僕に顔を寄せてきた。そして、口移しで薬を飲ませてくれた。
今まで、幾度もキスはしてきたが、こんなにうれしくて心地よい口づけは初めてだった。
僕には、彼女が神に見えた。女の子はワリキリしていたのだけど、僕もまたワリキリだったのだ。
翌日になると、けだるさは残っているものの熱は引いていた。
しかし、隣の部屋をのぞくと、布団の上で彼女はぐったりしていた。
「あはは・・・風邪、頂きました・・・」
その日、僕は申し訳ない気持ちでいっぱいになりながら、熱を出した彼女を一日看病した。
裏垢女子
センズリ鑑賞のプチ援

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